会長ご挨拶

設立のご挨拶

yoshidaguuji

鎌倉宗教者会議会長 – 鶴岡八幡宮宮司
吉田茂穂

四十数年前、鶴岡八幡宮に奉職するために鎌倉に参りました。鎌倉には禅宗の鎌倉五山を始めとするたくさんの寺院があり、鶴岡八幡宮があり、また教会も多く、「宗教都市」というイメージを持っておりました。先々代の八幡宮宮司と円覚寺管長・朝比奈宗源師との温かい交流を拝見し、私もいつかこのような交流ができたらよいと感じておりました。

海外で行なわれた「各宗教宗派による世界平和を祈る会」に出席して祈りを捧げた際、真剣な真実の祈りは、宗教、宗派、形式を超え、国境も超えて互いに共鳴し合うのだということを体験いたしました。また大震災の一年前の三月、八幡宮の大銀杏が倒伏致した折りに、若手僧侶たちが集まって読経して下さったことも、鎌倉宗教者会議設立を強く押す契機となりました。

そして、東日本大震災の一カ月後、鶴岡八幡宮の舞殿に鎌倉の三宗教が垣根を越えて集い、「追悼・復興祈願祭」をご奉仕いたしました。

今日の設立は自然な流れと考えます。多くの宗教者は祈りを捧げながら、皆さんの精神生活に寄与しております。それぞれの祈りが一つになり、より良い日本の社会に向かう事を祈念し、発起人をお引き受けしました。どうぞ積極的なご参加をいただき、暖かくお見守り下さるようお願い致します。

※本文は、平成25(2013)年6月28日鶴岡八幡宮における鎌倉宗教者会議設立総会でのご挨拶の採録です。